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家を建てるには?メーカー・工務店・建築家…何処に頼めばいいか悩んでしまいますね。ほんの1つの道標をご紹介します。

1.住まいとは?

皆さんは、家を建てようと思った時に、どこに頼もうと思いますか?
現在、住宅を建てる手段は数多くあります。住宅展示場へ足を運び、モデルハウスをいくつも見学した結果、気に入ったハウスメーカーで建てる方法や、なじみの工務店に頼むケース、そして、いわゆる「建築家」に設計を依頼するケース・・・。もちろん建売住宅を購入するケースもありますね(こちらは、建てるというよりは「買う」に近いでしょうか)。
大まかに考えても、これだけ沢山のケースがあるのです。詳しく調べてゆけば、さらに数多くの方法が見つかるでしょう。
そして、どのような方法にも、良い面・悪い面が存在します。
今、たくさんの住宅雑誌が本屋さんに並んでいます。ものすごい情報量です。うわべだけをなぞっていたのでは、何が正しいのか良く判らなくなってしまうかもしれません。

住まいは、買うものなのか、建てるものなのか、建ててもらうものなのか・・・。
買うものならば、事前にパンフレットを入手し、念入りに各詳細について比較検討をするのが常でしょう。ショールームやモデルハウスへ何度も足を運び、一つ一つ、窓から建具から、そして気になるキッチンはもちろん丹念にチェックをし、その中で最も気に入ったものを選択すればよいのです。確かに、最も安心できる方法といえます。
しかし、住まいは本当に「買うもの」なのでしょうか・・

2.一緒に建てるという考え方

私が設計をする住まいには、残念ながらショールームはありません。パンフレットもありません。もちろん、住宅設備にTOTOやINAX等の立派な会社の製品を使うことは多くあります。しかし、その他のほとんどは手造りです。私の描いた図面を元に大工さんと協議しながら造りあげる、その住まいに合わせたオーダーメイドのものがほとんどなのです。

建主の方は、色々と研究されたとしても、新しい住まいに対する考えは、基本的には漠然としたものです。(細部にわたって明確にイメージできる方は、誰かに設計を依頼する必要は全くありません。)
私は、その漠然とした考えを徹底的に聞き、会話や様々なやりとりを介して、それを少しずつ明確にし、そこに土地の特性や環境から導かれる要素を重ね合わせて、建築的に最もふさわしい解答を導いていきます。そして、建主がその絵を理解できるまで時間をかけて何度でも対話を繰り返します。これが設計の仕事だと思っています。
建主と同じ絵を描けるようになれば、この仕事の大半は成功したといえるでしょう。住まいには、ご家族の個性、考え方がきちんと出るべきです。住まい造りを通し、ご家族の生活をきちんと見つめなおすことで、その家族にふさわしい生活の仕方、在り方、その個性が浮き出てきます。そしてその個性の、住まいとしての、建築的な表現の仕方には、私の個性が出るべきでしょう。

私の理想とする住まいの設計は、このように建主と設計者の個性がさりげなく、自然に共存しているものです。出来上がった住まいは、共同作品といえるでしょう。